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チャイルドマインダーとは?~家庭内保育について~

子どもの保育に携わる仕事は、幼稚園や保育園だけとは限りません。例えば病気の子どもを預かり保育をする『病児保育』、自宅に訪問して保育をする『ベビーシッター』など様々。そして最近では『チャイルドマインダー』という資格もあります。

チャイルドマインダーとは?

チャイルドマインダーとは、いわゆる家庭内保育のスペシャリストのことで、英国では100年以上の歴史があり、国内の約70%ほどの家庭で利用されているという、英国ではとてもメジャーな職種です。


日本ではまだまだ馴染みのないチャイルドマインダーですが、私自身は以前から気になっていた資格ということもあり、今回NCMA,Japanが運営するチャイルドマインダー養成講座!という資料を実際に取り寄せてみることにしました。


届いた資料はこんな感じです↓

チャイルドマインダー資料

カラフルな資料ですが中は項目分けなどしてあり、12ページほどの要点が抑えられた読みやすい資料でした。


チャイルドマインダー資料

NCMA,Japanとは?

NCMA,Japanは日本で初めてチャイルドマインダー研修を開催し、家庭的保育の専門研修に特化した教育を行っている学校です。資料を読むかぎり、創立20年目で全国に2万人を超える受講者と会員がいることから、とても歴史のあるしっかりとした学校だと感じます。


それでは、実際に資料を読みながらチャイルドマインダーという資格を取るメリットなどについてお話したいと思います。

チャイルドマインダーの資格を取るメリット
主な働き方は?

チャイルドマインダーの資格を取得したあとに働く形態としては大きく分けて2つ。保護者や自治体と直接契約する『家庭的保育』自治体や企業などが運営する保育所で仕事をする『施設型保育』があります。


そこからさらに家庭的保育であれば、自宅を保育室として子どもを預かる『在宅型』保育を必要としている家庭に行って保育を行う『訪問型』曜日や時間によって『在宅型』と『訪問型』を使い分ける『ミックス型』も可能です。


一方、『施設型保育』の場合は、自治体や企業と契約をすることになるので、より安定した収入にもつながりそうです。NCMA,Japanと提携している企業もあるので、卒業後はそうした企業へのサポートもありそうです。

少人数制の保育

チャイルドマインダーが預かる子どもの人数はひとつの施設で5人まで。また、一人のチャイルドマインダーが見ることができる子どもの人数は3人までと決まっています。


保育園や幼稚園で働いていると、1人で多くの子どもの世話をしているため、目が行き届かない上に保護者とゆっくりとした会話をする時間が持てなかったりします。そのため、信頼関係を築くことも時間がかかったり、お互いの思いのすれ違いが多々あります。


しかしこのチャイルドマインダーであれば、少人数での保育が可能で、保護者の子育てに関する思いや悩みなどもじっくりと聞くことが出来ます。信頼関係を築くことも、保育士より早いのかもしれません。


目の行き届いた保育が出来て、保護者との連携もより深くできるのが『少人数保育』の良いところ。チャイルドマインダーの資格取得者がどのように働いているかを知りたい方は、下記の本も参考にしてみてください。

自宅で開業も可能

もし自宅などで開業を考えている場合は、このチャイルドマインダーの資格がとれるMCMA,Japanの会員になっていると、その後のサポートもしてくださるようなので安心です。また会員同士での交流会もあり、情報交換なども出来るので色々と勉強できそうです。


個人的には、NCMA,Japanでチャイルドマインダーの資格を取得するメリットの大きな要因が、『独立をして保育をしたいという方には理想的』だと感じました。


通常、保育士として開業する場合は、自治体への申し出や場所の確保、税金の対処の仕方で税務署などにも行かなくてはならない、保険についても考えなければならないなど、1人で全てを管理・検討しなければなりません。一方でNCMA,Japanでチャイルドマインダーの資格を取得して自宅で開業する場合は、仕事場に専門員が来て指導やアドバイスをしてくれるようです。1人でする分には漏れがあったり、手違いが起こりやすく大変ですが、専門員さんがいらっしゃることでそういった意味では安心だと思います。

有資格者は受講料が安くなる

そして一番気になる受講料ですが、NCMA,Japanでは大きく分けて以下のようなコースがあります。

  • 学生さんから主婦の方など全ての人が対象で、総合的に学べる『本科コース』(資格・経験は不問)
  • 自分の子どもを育てた経験を活かし、仕事としての専門性を学んでいく『一般特待生コース』(受講要件:子育て経験のある方)
  • 幼稚園教諭や保育士資格を持ち、さらに保育の専門性を学んでいく『特待生コース』(受講要件:幼稚園教諭・保育士資格取得者)
  • 看護経験や知識を活かし、さらに保育の専門性を学んでいく『看護師コース』(受講要件:看護師免許取得者)

一般の方であれば本科コースを受講することになりますが、本科コースは入会金などもすべて含めると442,800円。一方で保育士・幼稚園教諭の資格がある場合は特待生となり、307,800円(2017年1月現在)、13万円ほど割安で受講できるメリットがあります。もちろん、通学できない方のために通信講座もあるので、詳しくは資料を取り寄せてみてください。


資格があったとしても30万円ほどもする受講料が高いと思うか、安いと思うかは、その後の活用しだいだと思います。



ネット上の記事を見てみると、『将来自宅で開業して諸経費が掛かったとしても、待機児童が多いためある程度の需要がある』『高い受講料を払って、更に開業資金が掛かってしまっても、自分の工夫でその分取り返せるのではないか』などたくさんの意見がありました。



ただ、利益を優先して開業を簡単に考えていると大変なことになるのではないかとも思います。やはり、保育の基本は『子どもの命を守る』ことだと思うので、ある程度の覚悟は必要でしょう。


まとめ

資料の中には、チャイルドマインダーとして現役で頑張ってらっしゃる方々の声も書かれていて、結婚や出産などで一度保育の現場を離れた保育士さんたちが復帰を考えたときに、家庭と仕事の両立を考えてチャイルドマインダーとして働くことを選んだ、と言われている方もいらっしゃいました。それほど身近で保育が出来るといったところが魅力の一つですよね。


自分の今の働き方を見直したい人や将来のことについて考えている方など、興味がある人は検討されてみてはいかがでしょうか?資料は無料で取り寄せることができます。その後の営業電話などもなく、半年に一度くらいDMでお知らせがくるぐらいなので安心です。


資料取り寄せはこちらから→チャイルドマインダー養成講座!


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