子どもの気持が分からない

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子どもの気持が分からない~新人保育士が悩みがちなこと~

子どもの気持ちがわからない保育士のイラスト

新人保育士さんはいくつもの壁にぶつかります。


子ども同士のケンカ、子どもたちの理解不能な行動など、毎日のように色々なトラブルが起こり、そのたびに悩みが増えていきます。


私もそうでしたが、特に悩んだのは「子どもの気持が分からない」ということ。

子どもの気持が分からない

通常、保育士1年目の場合は1歳・2歳児クラスでの複数担任。また、幼稚園の先生でも3歳児クラスをもつ方が多いのではないかと思います。


子どもは年齢が低ければ低いほど、自分の気持ちを言葉で相手に伝えることができないので、どう対処すればいいのかわからなくなるのは当たり前です。


では、そういった『子どもの気持ちが分からない』とき、一体どうすればいいのでしょう?


今回は、保育をしていくなかで誰もが経験する『子どもの気持ちが分からない』ときの対処の仕方についてです。

保護者に相談してみる

子どものことを一番に理解しているのは保護者です。


連絡帳や電話などを使って『◯◯ちゃんは、今日こんなトラブルがあった』『◯◯ちゃんが、こんな行動をしていた』など、保護者の方に『子どもの報告をかねた連絡』をとってみましょう。


保護者の時間が合うようであれば、どんな些細なことでもいいので、直接会って『子どものことについて』話す時間をとるのもいいです。


そうすることで、その子の気持ちも理解でき、保護者との信頼関係を築く一歩にもなっていきます。

他の先生に相談してみる

仲の良い先生や先輩のベテラン先生、主任先生や園長先生など、ちょっとした時間にその子のことを相談してみましょう。特に先輩のベテラン先生たちは、そういった経験をたくさんしているので、きっといい答えが見つかるはずです。


相談するにあたり、ためらったり、恥ずかしがったり、必要以上に気負いすることはありません。仕事ですから、先輩先生だろうと園長先生だろうと、堂々と相談しましょう。


もしかすると、あなたが何日も悩んで解決できなかったことが、ほんの数分で解決することがあるかもしれません。

いつも友達と喧嘩をしているA君の場合

私が保育士1年目の時に受け持ったクラスに、いつも友達と喧嘩をしているA君という子どもがいました。


その子は、本当にいつもトラブルだらけで、危険を感じることも一度や二度ではありません。「どうしてそんなことをするの!?」と何度も本気で叱るのですが、何度叱ってもその子は自分の気持ちを話しませんでした。


先輩の先生たちも、その子のことは気にかけてくれていたので、あらためて相談してみたところ、「その子としっかり関わって遊んでみたら?」というアドバイスを受けました。

その子どもと1対1でしっかり遊ぶ

私は言われたとおり、意識的に時間をとるようにして、『その子と1対1で遊ぶ』ということを繰り返しました。そうするうちに『普段は落ち着いていて、とても優しい子』なのに、『いったんケンカが起こりそうになると衝動的に手が出やすい』という、その子の特徴が自分なりに分かってきました。


ちょうど発達支援の支援員さんが来ていたので、その子を見てもらったところ、結局『ADHD(注意欠陥多動性障がい)』ということが分かりました。


ケンカをしている現場だけを見て安易に注意するのではなく、子どもの動きを最初から最後までじっくりと観察する(一緒に遊ぶ)ということが、とても重要なことだと、この時はじめて実感しました。


【まとめ】

子どもの気持ちを理解することは、簡単ではありません。それは1年目の新人先生に限らず、ベテランの先生でも分からないことはたくさんあります。


でも、わからないからといってそのままにするのではなく、自分なりにその子のことを一所懸命考えて、その子と向き合い、積極的に行動することが大切です。


なぜなら、先生の真剣な気持ちというのは、必ず子どもにも伝わるからです。



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