一般的には『子ども』と一括りにして呼ぶことが多いですが、保育の現場では子どもの年齢に応じて様々な呼び方をすることがあります。保育所施設や地域によって違いはありますが、私の園では会議やミーティングの時に「未満児」「乳児」「幼児」などに分けて呼んでいました。
「未満児」という言葉は、保育施設などでは頻繁に使われます。一般的には3歳児未満のことを指しますが、施設によっては2〜8ヶ月の子どもを指すこともあります。
児童福祉法では生後0日から満1歳児のことをさします。
ただ、私の勤めていた保育園では、1歳〜2歳児クラスの子どもたちを乳児と呼んでいました。というのも、3歳児までを区切りとして1歳児と2歳児は一緒に活動することが多かったため、まとめてそう呼んでいたのかもしれません。
1歳未満の子どもだと、まともに歩くことが難しいので『ハイハイ』や『つかまり立ち』などが行動のメインになります。
最近では『ハイハイ』を飛ばして、つかまり立ちをしている子どもが多く、バランス感覚が十分に養われていないといった問題もあります。乳児期にしっかりと『ハイハイ』をさせていく事も、保育士の大切な仕事です。
一般的には満1歳~就学前までの子どもを指しますが、私の園では3歳〜5歳の子どもを幼児と呼んでいました。
この年齢の子どもは、言葉もだんだんと覚えはじめ、物事の善し悪しが分かるようになり、友達との関わりも活発になってきます。
特に3歳〜4歳の子どもに関しては友達とのトラブルも頻繁に起こります。友達同士のトラブルは、子どもたちが初めて人間関係を学んでいくチャンスでもあるので、保育士としては簡単に引き離すのではなく、時には怪我をさせない程度に温かく見守っていくことも必要だと思います。
参考記事:初めての1歳児クラスで大変だったこと
これらの言葉は主に幼稚園で使われる言葉です。保育園ではあまり使わないかもしれません。
満3歳児クラスのことを指します。
満4歳児クラスのことを指します。
満5歳児クラスのことを指します。この頃の子どもは、小学校生活に向けて期待を膨らませる大切な時期です。行事なども増えてきますので、いろんなことにチャレンジをさせて達成感をしっかり味わえるような保育をしていきましょう。
よく保育所と保育園の違いが分からないと言われる方がいますが、内容はまったく同じです。ただ、施設長の呼び方は違ってきます。通常であれば、保育園の場合は「園」長先生、保育所の場合は「所」長先生ということになります。何かお聞きするときなどは気をつけて呼びましょう。
あまりないようですが、主任先生がいらっしゃるところもあれば、主査の先生がいらっしゃるところもあります。一般企業の役職だと『主査』の方がランクが高いようですが、保育関係だと主任も主査もそれほど違いはないかと思います。(されている内容は、ほぼ変わりありませんので)
私が保育園で乳児のクラスを担任していた時は、幼児の子どもたちを“大きいさん”と呼んでいました。子どもの呼称や先生の呼び方は、保育園と幼稚園、施設によっても大きく違ってきます。自分の園の先輩先生の呼び方をチェックしつつも、わからないことがあれば随時質問するようにしましょう。