子どもが怪我をしたときの、おすすめ対処法を解説します。

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子どもが怪我をした時の対処

子どもが怪我をしているイラスト

『子どもの怪我』というのは、子どもに関わる仕事をしている限り、避けて通ることはできません。


いくら子どもたちが怪我をしないように見守っていても、子どもというのは時に予想外の行動をします。また、それは『子ども』という人的要因だけに限らず、『固定遊具が故障していた』『服が遊具にひっかかってしまった』場合など、環境要因も含まれてきます。


では、そういった怪我や事故があった場合、私たちはどう行動すればいいのでしょうか?

大きい怪我「転倒」「頭を打った」などの場合

子どもの大きな怪我の一つとして、滑り台などの固定遊具で転倒する・頭を打つなどがあります。


『転倒した、頭を打った』などの場合、まずは患部を冷やして様子をみます。


時間がたち普段と様子が変わらなければ、送迎時に保護者の方に『転倒した、頭を打った』旨を伝え、「自宅に帰ってからも、引き続き様子を見るよう」に伝えましょう。


反対に『嘔吐をする』など症状が表れた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

「脱臼」の場合

脱臼の場合、痛がって泣く子どもがほとんどです。ただ、何度も脱臼している子の場合は、脱臼していても泣かないことがあります。そのため、保育中に見落とすことがあるので注意が必要です。


少しでも様子がおかしいと思ったら、対象児に「腕が上がるか」聞いてみましょう。腕が上がらない場合は、脱臼している可能性が高いです。すぐに病院へ連れて行きましょう。

小さい怪我「擦り傷」などの場合

子どもが『走っていて転倒し、擦り傷を作る』などはよくあることです。擦り傷の場合、砂やゴミが傷口に付着している場合があるので、まずは傷口を洗い消毒をしたあと止血してください。


止血しているのに血が止まらない、顔色が悪いといった場合はすぐに救急車を呼びましょう。

「目の中に異物が入った」場合

目の中に異物が入った場合、角膜を傷つけないようにするために、子どもに対して『目をこすらせないよう』に声掛けをします。


1歳までの乳児の場合は『スポイト』などを使って、目に水をさし、洗い流しましょう。


大きい年齢の子どもの場合は、『洗面器に顔をつけて目を洗う』『水道水に直接顔を付けて目を洗う』など、子どもの様子に合わせて様々な対応が大切です。


年長さんになると「手でコップ作るよ~」と声をかけて、両手で水をすくってその中で目を洗うというやり方もあります。それでも『目が充血している』『痛がっている場合』は、すぐに眼科に連れていきましょう。

熱がある場合

熱がある場合は、保冷剤などを使って両脇や首を冷やしてください。しばらく様子を見て熱が下がらないようであれば、すぐに病院へ連れて行きましょう。


最も気をつけなければならないのは「熱性けいれん」を持っている子どもの場合です。通常の子どもと違い、熱の上がり方も早く、39度になると泡を噴いて白目になるなど、とても危険な状態になります。すぐ保護者に連絡をとるなど、緊急の対応をこころがけましょう。

慌てず落ち着いて対応しましょう

いずれにせよ、子どもが怪我をした場合は、すぐに主任保育士や園長先生にも報告をして様子をみましょう。


救急車を呼んだり病院に連れて行く指示を出すのは、基本的には園長先生です。様子がおかしいと思ったら自分の判断だけではなく、他の職員にも伝えることが大切です。


『子どもの怪我』は、どうしても起こりますが、保育士の対応次第で怪我の回復具合も変わってきます。大事なのは保育士が慌てず落ち着いて対応するということです。



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